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コラム

三重県のハウスメーカーを選ぶなら知ってほしいこと

2022.10.12

一戸建て住宅を建てようとお考えなら、住宅会社を選ばなくてはなりません。今回は、三重県におけるハウスメーカーの選び方について考えてみたいと思います。マイホームのことを考えるとき、どこにどんな家を持つかに意識が向きがちです。「どこに」「どんな家を」ということも大切なのですが、それらの希望をより忠実に叶えられるかどうかは、それを建てる業者や大工さんたち次第と言えるでしょう。素敵で快適なマイホームという「結果」を残すために、まずは「手段」から考えましょう。

 

家を建てる業者はハウスメーカーだけではない

三重県でハウスメーカーに一戸建て住宅の建築を依頼するなら、どのような業者があって、その業者の特徴や特性は何かという点に注目することが大切です。ただ、どんなハウスメーカーを選ぶかを考える前に、そもそもハウスメーカーという言葉の定義を知っておいて頂きたいと思います。定義と言っても、法律で決まっていたり辞典に載っていたりするわけではありません。あくまで業界的なニュアンスとしての意味合いです。ご存じない方も多いかと思いますので、この機会にお伝えさせていただきます。

 

ハウスメーカーは住宅会社の一流ブランド

「家を建てる会社=ハウスメーカー」というイメージを持つ方が多いかもしれませんが、業界的には、主に全国展開の大手住宅メーカーを指します。建物を設計する、建てるという業者には大手から中規模、小規模のものがあります。大手ハウスメーカーのように全国展開している会社があれば、エリア限定で手がける物件を絞っている会社もあるのです。

 

全国展開している「ハウスメーカー」に対し、三重県全域において家を建てるような会社を地方の「ビルダー」や「パワービルダー」と呼び、三重県内でも中部のみ、三重県○○市から○○市まで、といった小さくエリアを絞っているような会社を「工務店」と呼びます。

 

それ以外にも、あまり営業活動はしませんが「大工」に直接頼む方法や、デザイン重視なら「一級建築士事務所」に家づくりを頼む方法もあります。つまり、ハウスメーカーは住宅をつくる会社の中では最も規模が大きくブランド力の強い会社と言えます。こうした全ての建築施工業者を総合的に比較して判断することが、より良い家づくりのパートナーを見つけることに繋がります。

 

ハウスメーカーの特徴

ハウスメーカーの特徴として、テレビCMや折り込みチラシなどの広告活動に力を注いでいること、全国の住宅展示場やハウジングセンターなどでモデルハウスを構えていること、などが挙げられます。注文住宅を建てたいと思っている人にとって、たくさんの情報が提供され、モデルハウスで実物大の家を見られることは大きなメリットです。

 

また、書類の整備や手続き関連をシステマティックに行うことができ、契約から引き渡しまでの工期が比較的短い傾向があると言えるでしょう。もちろん、ケースバイケースなので、全てというわけではありません。しかし、効率の良さとスムーズな工程という点では、数を多くこなしている大手ならではの安心感があります。

 

ハウスメーカーには2種類ある

ハウスメーカーには2つのタイプの営業システムがあります。1つは直接自社で施工を行っているハウスメーカーであり、もう1つはエリアごとに地域の工務店などに施工を任せるフランチャイズ方式をとるハウスメーカーです。

 

フランチャイズ(FC)は、コンビニエンスストアなどのように、各エリアの工務店やビルダーがFC本部と契約してその名前を使って営業することです。業界では、FC加盟店のことを「ハウスメーカー」とは呼びません。なぜなら、名前は有名でも実態は地域ビルダーや工務店だからです。しかし、全国区のテレビCMをしていたり、日本中至るところで施工していたりするため、一般の方にはハウスメーカーとの区別がつきにくいのが現状です。

 

自社施工であれば品質は一定ですが、フランチャイズ方式でその地の業者に任せることになれば、その品質やサービスには差が出てきます。また、これはハウスメーカーでもFC方式でも同じですが、従来工法が得意なハウスメーカーや洋風建築を多く取り扱っているハウスメーカーなど、特性が分かれていることも理解しておきましょう。こうした得手不得手を見極めるためには、そのメーカーの実績や施工例、展示場の物件を見ておくことが大切です。

 

建築費用の確認

大手のハウスメーカーには、安心感がありますが、コストは工務店などに比べて高くなりがちです。ハウスメーカーは、比較的規模の大きい事業展開をしており、広告宣伝を幅広く行っています。芸能人をつかったテレビCMなどを見たことがある人も多いのではないでしょうか。そのため、建築費用のなかには広告費などが上乗せされていることがあり、費用が高く見積もられることが一般的です。

 

同じ品質の家であっても、ハウスメーカーと地元工務店それぞれで見積もりをとってみると数百万円単位で差が出ることがあります。実際にハウスメーカーのモデルハウスで予算を言ったら「その金額では絶対に無理」と言い切られてしまったという人はかなりの数いらっしゃいます。その人たちの中には、そのまま意気消沈してマイホームを諦めてしまう方もいるので非常に残念です。ハウスメーカーで無理と言われた人は、地元の会社へ相談してみて下さい。

 

ローコストを売りにしているハウスメーカーも


とはいえ、全国展開をしている規模の大きさのおかげで価格を抑えられたプランもあり、ローコスト住宅を手がける大手ハウスメーカーが増えています。三重県内では、坪単価40万円台以下となるローコスト住宅の需要は高く、こうしたプランはハウスメーカー内でも人気の高いものとなっています。

 

ただし、大手ハウスメーカーのローコスト住宅を選択する場合には、何故コストを抑えられるのかを質問してみましょう。そのうえで、自分たちの希望に添った設備やデザインを取り入れられるのかを十分に確認することが必要です。間取りや設備などに制限が設けられている場合があります。

 

住宅の価格表示の落とし穴

住宅の見積もりの際には、表示されている価格にどの費用が含まれているのか、見積もり以外の追加費用がどれぐらいかかるかを確認して下さい。給排水、ガスなどの付帯工事や地盤調査、登記費用など、家を建てて住めるようにするためには様々な費用がかかります。

 

これは、住宅業界の悪しき習慣なのですが、広告チラシなどで書かれている「坪○○万円!」や「本体価格○○万円!」といった価格表示の方法にはルールがありません。つまり、「本体価格」の「本体」に、どの金額が含まれているのかは各会社がそれぞれ決めて良いのです。極端な例で言うと、トイレは本体ではなくオプション、水道管を繋ぐのは別途追加工事扱い、といった見積もり方法だってあるということです。

 

チラシでは少しでもお得に見えるように価格表示されていることが多いので、実際に見積もりをする際には必ず、どこまで含んだ金額か、見積書の金額以外に追加で掛かる費用はいくらぐらいか、をチェックして下さい。

 

デザインに注目

ローコスト住宅は、三重県内で人気があり、多くのハウスメーカーで取り入れられているとお伝えしました。たしかに、コストを抑えてマイホームを手に入れられることは大変魅力的なことですが、そこで十分に注意しておきたいことがあります。それは、デザインや間取り、住宅機器や設備、構造材などの希望がどこまで叶えられるかです。

 

多くの物件を取り扱う大手ハウスメーカーは、広い範囲の施工に対応できる傾向がありますが、オリジナリティに欠けることがあります。デザインや間取りなどに独自のこだわりや希望を反映しにくい場合も……。事実、思ったような設計や機能を取り入れられず、暮らしやすさに不満が残ったという方もいらっしゃいます。

 

ハウスメーカーには、優秀なデザイナーがいるため最先端でとてもおしゃれなデザインを提案してくれます。しかし、それが規格化されてしまい、個別の自由な設計やデザインには対応が難しい場合もあるのです。オリジナリティにこだわりたい場合は、設計事務所や工務店の方が柔軟な対応をしてくれるかもしれません。

 

また、自社施工を謳っているハウスメーカーでも、工事の部分を地方の工務店や大工などの下請けに外注していることは少なくありません。デザインの調整や変更などの相談をする相手と工事担当者が違うため、さまざまな対応が遅れる可能性もあります。

 

ハウスメーカーごとの強み

ハウスメーカーを選んで家を建てるなら、そのメーカーならではのこだわりを見極めたいものです。ハウスメーカーと言っても、得意な施工方法があったり、素材にこだわっていたり、エコ住宅の推進していたり。会社ごとにさまざまな傾向があります。

 

ハウスメーカーのこだわりを丁寧に比較することで、自分が希望する家との相性を考えることができます。最近人気なのは、エコを重視した家づくりです。この傾向は、三重県だけに限りません。全国的な傾向で、エコを売りにするとあるハウスメーカーがここ数年で急激に受注棟数を増やしています。また、耐震性や耐久性を重んじた基礎や構造の強度、オール電化、太陽光発電などの設備の導入もこれからは考えておきたい条件となるでしょう。

 

三重に馴染む家を建てたいならハウスメーカーより地元工務店

家に求めるこだわりは人それぞれですが、中には「三重の木を使って建てたい」「三重の気候風土に合った家にして欲しい」という希望をもつ方は少なくありません。そういった要望は、全国で建材やデザインを規格化しているハウスメーカーでは対応しにくいでしょう。三重県らしさを求めるなら、三重県の会社がおすすめです。自分の希望とハウスメーカーまたは地元会社の得意分野、こだわりなどが合致することで、計画をスムーズに遂行できるうえ、コストカットできる可能性も高まるでしょう。

 

大工の技術とスピード

ハウスメーカーで家を建てる場合、大工の技術の高さにも注意が必要です。工場生産の資材を利用するにしても、実際に家を建てるのは人の手。そのため、大工の技術や得意分野をよく知ったうえでハウスメーカーを選ぶことは非常に重要なことなのです。

 

フランチャイズ方式の場合は、家を建てるのはメーカーではなく地元工務店や大工です。また、FCではなくても、工事を下請け工務店に外注することは珍しくありません。依頼する前には、実際に同様のエリア内で建築した施工例などをしっかりと見せてもらって下さい。住宅展示場やモデルハウスからは分からない面が見えてくるでしょう。

 

まとめ


大手ハウスメーカーは、どちらかというと柔軟性に欠けるイメージがあるものです。そのため、あらかじめ業者の傾向をしっかりと調べておき、希望している間取りやデザインなどを実現できる条件が揃っているところを選ぶ必要があります。

 

ハウスメーカーには、営業担当者の中に色々な人がいます。経験の浅い営業マンやどうしても相性が合わない人もいるでしょう。そんなときは、担当者を変えてもらうのも手です。そのメーカーの家の特徴やサービスを気に入ったのであれば、担当者との相性を理由で諦めてしまうのはもったいないことです。担当者の変更ができるのは、大きな会社ならではのメリットとも言えます。注文住宅の場合、まだ実在しない家の契約をするわけですから、担当者と絶対的な信頼関係を築けなければスムーズには進みません。ハウスメーカーと同様に「人」を選ぶことも大切です。

 

三重県内の住宅展示場一覧

  • 桑名ハウジングセンター 三重県桑名市江場436
  • 中日新聞四日市ハウジングセンター 三重県四日市市日永東3丁目10-4
  • 鈴鹿ハウジングセンター 三重県鈴鹿市江島町202
  • 伊勢・明和ハウジングセンター 三重県多気郡明和町中村1178
  • ABCハウジング名張住宅公園 三重県名張市瀬古口字藤ノ木495-1
  • 津ハウジングセンター 三重県津市垂水214-1

 

*上記は複数のハウスメーカーが集まる総合展示場の情報です。各社が単独でモデルハウスを建てている展示場や三重県のビルダー単独の展示場は含まれていません。