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コラム

注文住宅とは?実は誤解している人が多い注文住宅の定義

2022.10.22

注文住宅とは、どんなもの?

マイホームを検討中の方の中には、注文住宅を建てたいと思っている方もきっと多いと思います。注文住宅であれば、建物を建築する前の計画段階から関わることができるので、ご家族が希望する家を建築することが可能です。

 

わくわく感をたっぷり味わえます。家づくりを通して奥様やご主人が考えていることを互いに理解でき、より仲の良いご家族になる風景もよく見ていてます。家族のお金のことに関してしっかりと考えて、将来のことを見通せる機会になったとご感想をいただく場合もあります。しかし、その過程で夫婦ゲンカか起こる場合もあります。注文住宅は、家づくりの醍醐味をしっかりと味わえるという魅力がありますが、注意すべきところもあるのです。

 

■そもそも注文住宅とは?

注文住宅とは、「住宅のオーダーメイド」だと思ってもらえればわかりやすいと思います。既に建っている住宅を購入するのではなく、土地を購入して建築を担当する工務店の社長やスタッフとしっかり話し合って、どのような建物を作るか決めていく方式で進めます。

 

注文住宅は、オーダーメイド方式なので、自分の希望する空間を作ることが可能です。「中庭のある住宅」とか「吹き抜けのリビングがいい」といった既存の住宅ではなかなか実現が難しい内容をデザインしてもらうこともできます。二世帯住宅や、平屋の住宅、さらにはご夫婦両方のご両親と同居などの話もよく聞くようになりました。注文住宅なら、ご家族の人数に合わせた設計が可能なのです。

 

プロから言わせてもらうと、構造上や法律上それは出来ないというご要望もありますが、基本的に自分の希望する住宅を建設できるのが注文住宅の最大の特色といえると思います。建売住宅の場合、すでに建設完了した建物を購入する形になります。しかし、注文住宅の場合は、土地を購入して、そこから工務店と話し合いをしてどんな建物を作るかを決めていきます。つまり、建物を建築前の段階で契約する事ができるのです。

 

間取りの決定、土地の売買契約、役所への申請、建築許可を経て、地鎮祭の後に着工。上棟式などを行います。建設中には、現場に出かけて状態をチェックすることができます。注文住宅なら、引き渡しまでの全ての工程に関与することが可能です。

 

建築し終わった後に、配管や構造のチェックはなかなかできません。しかし、注文住宅であれば、骨組みや基礎の段階から確認できます。また、建設の段階で現場担当者にいろいろと質問することもできるので、安心してマイホームを購入できるのです。

 

さらに、性能に関しても納得した上で決めることが可能。耐震性能、断熱性能、照明の位置や数、コンセントの数や部屋の防音性能の変更や、収納計画を練った家づくりが可能です。外壁の色、素材、それぞれの部屋の壁紙の色から、しっくいや珪藻土の塗り壁、無垢の床、大理石の玄関などの材質まで選ぶことができます。

 

・お子様のためのハンモック
・ボルタリングという壁に登るための足場
・吹き抜きにシーリングファン
・2階から消防署のようにおりてくるポール
・滑り台などの遊び場
・昔の家のような大きな大黒柱
・アメリカの田舎の家のようなむき出しの張り
・フランスの田舎にあるような塗り壁

 

上記のようなリクエストに対応できるのが注文住宅の特徴です。そのほかにも、シアタールーム、ご主人の書斎、奥様の家事室、お子様の勉強コーナーなどなどありとあらゆるアイデアを実現できます。雑誌で見た憧れのもの、海外旅行で訪れた地方の家、家族旅行で見かけた建物なども写真があれば再現が可能です。

 

インナーガレージ、カーポート、大きな木、桜を植えて花見、ガーデニング、芝生を植えてゴルフの練習。大きな物置にサーフィンやスキー、スノーボードをしまうことも可能です。リビングにお気に入りの自転車、釣り道具などを飾ることもできます。車いすでも楽々出入りできるアプローチも可能。アイディア次第で、注文住宅の可能性はどんどん広がります。やってみたいことは一度相談してみてください。わくわくドキドキが注文住宅の醍醐味です。

 

■注文住宅は建売よりも高い?

いろんなことができるのはよく解ったけれど、注文住宅を実際に建てるのは躊躇(ちゅうちょ)してしまうという話はしばしば聞きます。その中でも「注文住宅はお金がかかるから」言う人が多いような気がします。確かにいろいろと住宅にこだわりがあって、それをすべて実現しようとなると同じような敷地面積・広さの建売住宅と比較すると、数百万円単位で総額が変わってくることもあるでしょう。

 

ですが、注文住宅なら、お客様1人1人の優先度合いを考えて、いろいろと費用の調整ができます。たとえば「リビングは快適な空間にしたいからこだわりたい」と思ったとします。すると、リビングにかかる費用は若干高額になるかもしれません。でも、ほかの部屋のコストをコンパクトにまとめることで、全体の予算を合わせることができるわけです。たいしてこだわりのない部屋については、建築資材を安いグレードのものにするとか、シンプルな作りにしてコストを抑えることも可能です。

 

最初の段階は、全部のこだわりを盛り込んだときの金額を検討し、そこから足したり、引いたりしながら、見積もりを取るという方法もあります。また、最終的に住宅ローンの借入額と月々の返済額、さらには手元資金とご両親からの援助などを加味したうえで予算を調整することもできます。注文住宅でも工夫をすれば、自分の考える予算で物件を建築することが可能なのです。

 

 ■どうすれば費用を抑えることができる?

予算調整ができるといっても、そんなに簡単に費用を抑えることができるの?と疑問に感じる人もいらっしゃるでしょう。ですが、住宅業界で仕事をしている私からみれば、いろいろと予算を抑えるポイントがあるのです。

 

たとえば、トイレを見てみましょう。最近のトイレを見てみると、タンクレスのものが主流になりつつあります。一見かっこいいですが、タンクレスのトイレは費用がかかるのがネックです。タンクレスの便器にすると、どうしても金額が高くなってしまいます。また、タンクレスということは手洗いを別に設ける必要があります。手洗いには給水も排水も必要です。そのため、普通の便器の上部に手洗いがあるタイプと比べると10万円以上差が開く場合があります。

 

最近は、ほとんどありませんがシャワートイレ(ウォシュレットなど)がなくてもいいと思うのであれば、ここでも費用を少しカットできます。便座を温める機能を無くせば、さらなるコストカットが可能です。冬場の便座が冷たいとつらいのでは、と思う人もいるでしょう。でも、便座カバーをつけておけば、ひんやりとした不快な感触は感じません。トイレ1カ所だけで最大20万円程度のコストダウンが可能です。また、2階にトイレが必要なければ、それだけコストを下げられます。

 

そのほか、注目してほしいのがカーテンレールです。カーテンレールは、あまりこだわらない人が多いと思いますが、意外と予算調整できるポイントだと思います。というのもカーテンレールはピンキリで、最も高いものと安いものとでは20倍以上も違ってくるからです。

 

キッチンやお風呂のグレードやオプションの有無、リビング、寝室などの居室では床や壁の材料、間取りの工夫、総2階の家にして建物の表面積を小さくして外壁面積を減らすなど、大きなものから小さなアイテムの費用をこだわれば、予算調整も十分に可能なのが注文住宅なのです。

 

■勉強することも必要

業者に希望する物件のイメージを共有してもらうためには、何度も綿密な打ち合わせを行う必要があります。この打ち合わせが不十分だと、自分のイメージと違う住宅が完成してしまって、注文住宅を建設した意味がなくなってしまう事態に陥ることも考えられます。できるだけ早く住宅を購入して入居したい人はともかく、面倒なことは嫌いという人にとっても、住宅会社のリードで注文住宅を建てるのは、とても良い選択肢です。

 

しかし、お客様が納得できる注文住宅を建てるためには、正しくこだわることが大事です。ぜひ、施主の方も住宅会社の方と一緒に、住宅建設に関する勉強をしましょう。注文住宅で納得できる建物を作るためには、家づくりに関する正しい知識を持つ必要があります

 

そして、注文住宅を建設しようと思っているのであれば、家族としっかり話し合いを行いましょう。家づくりのことに関して深く勉強するよりも、コストと仕様のバランスを考えるために、話し合いは重要です。家族の中でもいろいろなマイホームに関する希望があり、ご主人さま、奥さまだけではなくお子さまやお金を出してくれるご両親や祖父母にも要望や願いがあるのからです。

 

一緒に住む家族の間でどんな家に住みたいか話し合って、全員の希望や条件を出し合ってみましょう。家事をしない旦那さまの場合、キッチンに対するこだわりは少ないでしょう。しかし、炊事洗濯をしている奥さまには、希望する条件が色々とある場合が多いと思います。キッチンの色、メーカー、水栓の形、天板などの材料(人工大理石やステンレス)、IHが良いのかガスが良いのか、食洗機は必要か、吊り戸棚は必要か、キッチン収納はどうするのかなどなどです。

 

お子さまのいるご家庭の場合、お子さまの意見も聞いた方が絶対にいいです。お子さまが小さい場合は、あまり参考になる意見が出ないかもしれません。ですが、意見を聞くということが大切で、それが自分が決めた家という感覚になり、家を大切にしたいという思いに繋がっていきます。

 

一緒に住む住まないに関わらず、ご両親の意見は必ず聞いて下さい。特に資金提供を受ける場合は、いちいち相談すると喜んで貰えるものですし、後々、家を建てるときに反対されるとガッカリします。実際に、ご両親の反対で泣く泣く家づくりを諦めた方もいらっしゃいますので、相談は早めが良いと思います。祖父母がご存命の場合は、一言話をしておくと援助の話がでる場合もありますので、ご両親と相談のうえ、祖父母の方にも話だけでもしておくと良いと思います。

 

■土地選びも重要なポイント

注文住宅には、家族の希望を活かした住宅を建築できるというメリットがあります。しかし、家づくりにおいてとても重要なのは、土地をどうするかという問題です。土地が占める要素というのはとても多いと言えるでしょう。たとえば、上下水道の配管が土地にあるのかないのか、傾斜地なのか平坦な土地なのか、道路に対して高いのか低いのか、南に道路があるのか東にあるのか……土地によってプランニングががらっと変わってきます。また、地盤が悪く土地に100万円以上かけないと家を建てられない場所もあります。密集地では希望の間取りにするには3階建てにする必要があったり、隣の窓を避けてプランすると日照が十分取り込めなかったりする場合もあるでしょう。

 

これらの場合は、間取りなどが自由にできなくなって、せっかくの注文住宅のメリットが半減してしまう恐れがあります。都市計画法や建築基準法など関連する法律がありますので、このような法律に引っかかる土地ではないかチェックしてみて下さい。こういった問題が起こるケースがあるため、土地選びを進めるのは、住宅会社、工務店を決めてからの方が良いと思っています。

 

周辺環境などもチェックも大切です。生活しやすい環境が整っているのかどうか、現地見学した際には周りをちょっと散歩してみるのもいいと思います。電車やバスで通勤・通学する場合には、最寄りバス停、駅まで歩いてみるといいでしょう。チラシなどに書かれている最寄り駅までにかかる時間は、分速80メートルで単純計算したものです。分速80メートルは結構な早足ですし、信号や踏切待ちなどは考慮されていないので最寄りのバス停、駅までは広告よりも時間がかかるという印象を持つ方もいます。

 

注文住宅は、オーダーメイド形式で建築できるので、自分のこだわりの詰まったマイホームを実現できます。しかし、そのためには、何度も業者と打ち合わせするなど手間暇をかける必要があります。粘り強く「何がなんでもこだわりのマイホームを作るんだ」という意気込みを持って、注文住宅に取り組んでください。それでも、家づくりはわくわくするものです。皆さんにも、そのわくわくを是非とも体験してもらいたいと思います。