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コラム

ローコスト住宅とは?ほとんどの人が誤解しているローコスト住宅の定義

2023.04.24

「マイホームが欲しい!」と思ったとき、でもやっぱり金銭的に厳しいかも……と思う人は結構いると思います。いい家をできるだけ安く建てたいと誰もが考えるでしょう。「ローコスト住宅」という言葉もだんだん広まってきて、たくさんの人に知られるようになりました。実際、安く住宅を建てられていいと感じる人も多いです。でも、いいところばかりではありません。あなたは、ローコスト住宅を建てるという意味をきちんとわかっていますか?

 

ローコスト住宅とは?

まず、一般的にいわれているローコスト住宅について説明しましょう。ローコスト住宅といえば、広さが35坪程度で1000万円台、坪単価でいうと20万円台~40万円台前半くらいのものが多いです。

 

ローコスト住宅は、デザインを限定して規格化された間取りの住宅であることが多く、設計や施工システムの合理化などでコストを抑えた住宅です。そのため、住宅会社が提案するローコスト住宅のなかに、もし気に入ったプランがあった場合、ずいぶんお得に家を建てられるかもしれません。

 

工期は比較的短く、木造軸組工法は工期が4〜6カ月が一般的ですが、ローコスト住宅は3ヶ月前後と、かなり短いのが特徴です。

 

ローコスト住宅のメリット

ローコスト住宅の最大のメリットは、住宅にかかる費用を抑えられることでしょう。ローコスト住宅なら、ローン返済額を少なくできるため、早めに完済することもできます。毎月の負担が減るのは、暮らしていくにおいて大きなプラスポイントです。

 

住宅にかけるはずだったお金は、新居の家具購入費にあてたり、将来への貯金に回したり……使い方は人それぞれ。生活においての優先順位や価値観は人によって違います。家にあまりお金をかけたくない、こだわりがないという人には、規格化されたデザインは良いかもしれません。

 

また、先ほども申し上げた通り工期が短いのも魅力です。シンプルな作りのため着工から住宅完成までの時間を短くできます。一方、注文住宅の場合は、一から自分で間取りなどを考えるため、検討したり話し合ったりする時間などが必要になります。ただ、注文住宅なら自分でお金をかける部分と節約する部分を決めることで、価格をコントロールすることができます。シンプルなローコスト住宅、ご家族のこだわりを反映できる注文住宅にはそれぞれ違うメリットがあるんです。

 

なぜ低価格で建てられるの?

そもそも、なぜローコスト住宅が安い金額で建てられるかご存じですか?それには、住宅会社の努力と工夫が大きく関わっています。今回は、間取り、資材、人件費、諸経費の項目を取り上げて説明します。

 

規格化された間取り

ローコスト住宅は、間取りやデザインなどが規格化されていることが多いのが特徴で、それが低コストに抑えられる理由のひとつです。シンプルな造りにすることで、工事をしやすくなっています。

 

決められた間取りの家に住むということになるため、間取りにおいては、注文住宅のほうが圧倒的に自由度が高いといえます。注文住宅の場合、家族ごとの生活スタイルを重視し、より豊かな生活を送るために相応しい家を考えながら建てます。もちろん間取りにもご家族の希望が反映されていきます。「どんな部屋にしようかな?」と考えながら夢を膨らませ、家づくりの第一歩から完成までを見守れるのは注文住宅の醍醐味です。

 

ローコスト住宅は、コストを抑えられる反面、そういった注文住宅のような自由度は低いでしょう。たまたま自分たち家族にピッタリのデザイン・間取りのローコスト住宅を見つけたのなら、ラッキーかもしれません。

 

ローコスト住宅は、シンプルな造りが多いとお話していますが、デザイン性の高さは建築家やデザイナーによって変わります。意外にローコスト住宅でも高級メーカーと変わらないものもあります。デザインは個人の好みが大きく左右するので、気に入ったものなら問題ないでしょう。

 

ただ、「基本的な間取りはローコスト住宅のものにして、ちょっとだけアレンジしてもらおう!」とお考えなら、注意が必要です。実は、ちょっとした希望を伝えてデザインを変更したがために、値段が上がってしまうというケースはよくあるんです。せっかくローコスト住宅にしても、小さな変更やオプションの追加が積み重なると、結局注文住宅を建てるのと値段が変わらないくらいコストアップしてしまうので気をつけてくださいね。

 

低価格で資材を入手している

資材を安く入手する方法はいろいろありますが、部材や設備を大量に一括購入する方法などがあります。基礎工事のブロックや壁、そのほかの細かい部材まで、全て安い建材を使っていることもあります。低価格に抑えるため、必要最低限の性能だけを備えた家にしているケースもあるので、どんな資材を使っているかは要チェックです。

 

ローコスト住宅の場合、規格化されているキッチンやバスなどのグレードがもともと低く設定されている可能性も考えられます。グレードアップは追加料金が必要なので、納得できる性能のかも確認してください。

 

あらゆる部材をコストカットすることで安く建てられるローコスト住宅。標準仕様の部材の特徴などを住宅会社のアドバイスを聞くだけでなく自分でも調べることをオススメします。

 

価格の差が出やすいのは、内装材や設備機器です。住宅会社は、構造に関わる部分はコストダウンしないで、安全性に影響しない部分のコストを落とそうと工夫しています。だからこそ、構造の安全性に影響しにくい内装材や設備はごく一般的なものが選ばれる傾向にあるのです。内装材や設備は交換できても、構造はあとから変えられないもの。構造部分により多くのコストをかけた建物のほうが、安心できると思います。

 

これは注文住宅でもいえることで、「取り替えられる部分」でコストを抑えるのがポイントです。構造面に関わる部分でコストダウンしても、暮らしの安全に不安が残ることを覚えておいてください。

 

人件費を削る

コストがかかるのは形ある材料だけではありません。家を建てるためには人の手が必要で、それに見合った人件費がかかります。そのため、人件費の削減がローコスト住宅では大きく影響します。上手に効率化して、少ない人数でも家を建てられるならいいですが、人件費を削るために経験が浅い職人さんばかりを使っている可能性は否定できません。

 

ベテラン・中堅・若手といった具合に適度に人材の配分がなされているのが理想的です。現場の責任者が20代前半だったり、いかにも若い!と思える人ばかりだったりしたらどうですか?若くても能力がある人はいますが、お客様の立場からすると、ちょっと不安になると思います。

 

それに、安い費用で請け負わされる大工さんが、クオリティの高い仕事をしてくれるのでしょうか?安すぎる費用では、職人さんの意欲低下が心配です。「費用が安いんだから、とにかく早く工事を終わらせよう!」と思う人もいるかもしれません。もちろんローコスト住宅でも真面目に丁寧な仕事をしてくれる職人さんはいます。そこで、工期に着目してみてください。

 

日本で最も一般的な木造軸組工法は工期が4〜6ヶ月が一般的です。それと比較すると、ローコスト住宅は3ヶ月前後と、かなり工期が短いのが特徴です。しかし、あまりにも無茶な工期短縮は、手抜き工事を招きかねません。短すぎる工期のときはプランを確認したほうがいいでしょう

 

諸経費を価格に含んでいない

忘れられがちなのが諸経費です。ローコスト住宅では、安く価格を表示するために、住宅を建てる過程で必要になる諸経費を含まずに金額を計算していることがあります。たとえば、仮契約のプランでは、土地改良費などの費用が含まれていないなどのパターンがそれです。

 

住宅を建てるためには、税金、付帯工事費、住宅ローンの手続きにかかる費用、家を作るための許可申請費などいろんなお金が必要です。そして、その金額は積み重なると結構大きなものになります。

 

さらに、一般的には標準仕様として備わっている設備までが、ローコスト住宅の場合、オプション扱いされることもあります。ローコスト住宅は、最初に提示される金額は安いのですが、家族の希望を取り入れた家を作ろうとすれば高くなることが多いといえます。譲れない希望を反映させたら、ローコスト住宅のはずが、注文住宅とたいして値段が変わらなくなるケースも少なくありません。

 

このように、必要なものをいろいろ追加していくと最終的に支払う金額が大きくなるので要注意。ちょっとのアレンジや、家族の要望がコストアップに繋がることがあります。ある程度、理想のマイホームのイメージ像があるなら、ローコスト住宅の規格化されたプランに窮屈な思いをするかもしれません。

 

「ローコスト住宅なら安く建てられる!」と安心するのではなく、諸経費を含めてトータルでいくら必要なのかを自分でも計算してみてください。引っ越し費用や新しく買い足す家具や家電の費用など細かいところまでシミュレーションしてみましょう!

 

ローコスト住宅の耐久性。10年後、20年後は大丈夫?

「安く建てた家、耐久性は大丈夫?」と心配されている人は多いと思います。せっかく手に入れたマイホームです。できる限り大切に長く住める家であってほしいと誰もが願うはず。ローコスト住宅ならではのメンテナンス事情をお伝えします。

 

メンテナンス費に注意

家を建てるときに頑張ってコストを抑えても、すぐにメンテナンスが必要になり、メンテナンス費用がたくさんかかる家では、コストダウンの工夫が無駄になってしまいます。なので、ローコスト住宅に限らず、住宅を建てるときには、「長持ちなのか?」「メンテナンスは簡単にできるのか?」に着目しながら進めてください。設備などもカタログで耐用年数をチェックすることができます。

 

また、住宅会社が備え付けてくれた設備ではなく、自分で大きな設備や機材を用意した場合でもその設備のメンテナンス方法を把握しておきましょう。冷暖房費などのランニングコストにも気を配ることを忘れずに。光熱費は暮らしている限り必要になるので、工夫することでコストカットに繋がります。

 

気になるアフターフォロー体制

アフターフォローの体制は、住宅会社によって異なります。定期点検の内容や建物に瑕疵があったときの保障期間などについて、契約前に説明があるのできちんと聞き、気になることは質問するようにしてください。

 

メンテナンスの頻度には、建材・設備の品質が影響します。ただ、ローコスト住宅の場合、原価を抑えて建てられているので、安いものが使わる傾向にあります。「安く建てられたんだから、リフォーム費はある程度妥協しよう」と思えればいいのですが、そうでないなら、なるべく新築時に仕様をこだわったほうがいいでしょう。特に、壁面に比べて床のリフォームは大がかりな工事になりがちです。いつかメンテナンスすることを考えてどんな住まいにしたいか考えてくださいね。

 

一般的な注文住宅の場合、建物の保証は最低でも10年間です。メンテナンスは最初の2年は3カ月おきで、その後は有償になるかもしれませんがアフターフォロー体制があります。建物の耐久性も50年、60年とされているものが多いです。

 

一方、ローコスト住宅の場合、無料メンテナンスの保証期間は2年だけという住宅会社もあります。メンテナンスが必要になったらどうするかを視野にいれて、資料やプラン内容をしっかり把握しましょう。

 

ローコスト住宅を建てたいなら

実は、ローコスト住宅の概念に、厳密にいくらまでの金額で建てた家という決まりはありません。つまり、住宅会社によってローコスト住宅の価格は違うんです。なので、「ローコスト住宅」という言葉に飛びつくのはちょっと違うといえるでしょう。

 

コストを抑えるために、住宅会社はたくさんの企業努力を行っています。まともな会社なら、どうして低価格で住宅を建てることができるのかを、説明することができるはずです。メリットだけでなく、デメリットを説明してくれるなどの誠実さが見える住宅会社を選ぶといいでしょう。

 

住宅会社のなかには、悪材や古い設備品を使って建築コストをカットしているところもあるかもしれません。しかし、ネット社会の現代では、悪意のある会社が生き残るのは難しいでしょう。口コミなどが広がり、経営ができなくなりますから。そういった点では、あくどい商売をしている会社は減ってきていると感じています。

 

住宅会社によってローコスト住宅のプランは違います。メリットとデメリットを理解して後悔のない住まいづくりにしてくださいね。