コラム
会社タイプ別の価格レンジと特徴
注文住宅を建てる際は、会社のタイプによって価格帯や特徴が大きく異なります。それぞれの特徴を理解しておきましょう。
会社タイプごとの比較
大手ハウスメーカー
特徴：品質が安定、保証が充実、ブランド力あり
価格帯：高〜中高価格帯
注意点：設計ルールや制約が多い場合がある
地域工務店
特徴：設計の自由度が高く、地域特有の条件に詳しい。コストパフォーマンス良好
価格帯：中〜中低価格帯（会社により差が大きい）
注意点：会社によって品質や対応力にばらつきあり
設計事務所＋施工
特徴：デザイン性・性能重視、こだわりの家づくりが可能
価格帯：幅広い（設計料が別途）
注意点：設計料と施工費を分けて考える必要あり
【比較のポイント】標準仕様表・長期保証の内容・総合単価の3点セットです。
見学の優先順位
現地見学は効率よく回ることで、判断が現実的になります。
1.完成見学会
家事動線、採光、遮音性、コンセント配置などを確認
2.構造見学会
断熱材、防湿・気密処理の施工状況を確認
3.OB宅訪問
実際の温湿度データ、光熱費、経年変化を確認
3.モデルハウス
最新仕様を体感（標準仕様との差を必ずチェック）
得た数値や写真は比較表に記録すると、判断の精度が上がります。
モデルケースで相場を自分のものにする
「式」と「手順」を覚えれば、誰でも自分の条件に合った相場を作ることができます。
総額計算の手順
1.延床面積（坪）× 総合単価（基準）＝A（仮総額）
2.仕様加算（窓のグレードアップ、全館空調、耐震強化）＝+B
3.土地・外構係数（造成、駐車3台、フェンス）= ±C
4.時期係数（資材市況、見積有効期限）= ×D
総額= A+B±C（×D）
この式を使えば、相見積もりの差額理由まで説明できるようになります。
「相場レンジ表」の作り方
30坪・35坪・40坪の3パターンで作ると、予算の上限・下限が明確になります。
・横軸に延床面積、縦軸に総額と総合単価を記入
・仕様の違い（窓、空調、耐震、外構）は別表で管理
・希望上限に安全マージン（10〜15%）を加えた線を引く
この表を使えば、家族での合意形成がスムーズになり、予算オーバーのリスクも防げます。
次回は・・・
次回は「資金計画と見積もり比較の正しい方法」。ローンや補助金の基礎から、後悔しない見積もりの比べ方まで解説します。
その6へ続きます
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