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コラム

四日市で土地探しから家づくりを考えるための基礎知識

2022.10.02

四日市エリアの土地探しからマイホーム建築まで。検討する際に役立つ地価相場動向や四日市の特徴をご紹介。さらに、子育てや医療についての公的制度や助成金などの住みやすさも検証します。対象エリアに長く住まうことを考えるなら、土地の特徴を正しく把握するのは大切です。

ぜひ、四日市でのマイホームを探しの参考として頂ければと思います。

 

四日市の地価動向はごくごく穏やかな下落基調にある

四日市全体の地価動向は穏やかな下落傾向にありますが、大きく価格が下落しているわけではありません。比較的落ち着いた推移をしていて、地価が安定したエリアと言えるでしょう。あえて将来予測をしてみても、今後数年で一気に下落する見込みも上昇する見込みもありません。

 

天災や大幅な景気後退など予期せぬ要因が起きた場合は別ですが、地価の下落を待つ必要も上昇を恐れて購入を急ぐ必要もなさそうです。ライフプランに合うタイミングで土地購入を検討するのが得策でしょう。

 

四日市の土地代データ(2016年現在)

三重県庁の調査によると、四日市全体の平均坪単価は18万6136円というデータがあります。1平方メートル当たりに換算すると約5万6千円です。これは全国に約1,700以上ある市町村のうち上位2割に入る価格です。そう聞くと高い金額に感じますが、細かく計算をしてみると、1,700の2割は340です。つまり、47都道府県で割ると、各都道府県で7市町村が上位2割に入る計算になります。

 

四日市は県庁所在地ではないものの、三重県では最も栄えた街の一つです。そのため、栄えている割には、地価が比較的リーズナブルという見方もできます。もちろん、四日市市内でもエリアによって土地相場は分かれています。

 

ご存じの通り、四日市はJR四日市駅よりも近鉄四日市駅周辺のほうが格段に拓けているため、土地代も近鉄四日市駅周辺が最も高いのが現状です。駅周辺は商業エリアなので宅地の土地相場とは少し離れますが、坪単価が120万円以上する土地もあります。

 

四日市駅から最も近い住宅地としては、駅から数キロ離れた西浦や鵜の森で約33万円/坪、内陸方面へときわ辺りまで行くと20~25万円/坪まで下がっていきます。さらに三重郡近くまで行くと坪単価6万円代という土地もあります。さらに、海側のJRの路線近くになると一気に土地代が下がります。なぜなら、海抜ゼロメートル地帯と言われる場所であったり、コンビナートと隣接したりするからです。

 

穴場として人気があるのが、近鉄電車の急行が停まる富田駅周辺です。名古屋まで急行で30分というアクセスの良さをもちつつ、四日市駅とは少し離れているので地価も比較的低いのが特徴です。駅から1キロも離れると坪単価20万円代前半の土地もあります。

 

四日市内で住みやすい地域はどこか

最適な住環境は人それぞれ異なるので一概には言えませんが、下記エリアは交通アクセスや周辺施設が整っているため利便性が高く、人気のエリアです。

 

近鉄四日市駅周辺

大型ショッピングセンターやスーパーが充実していて、都市部に慣れた方でも住みやすい地域と言えます。飲食店やコンビニエンスストアがたくさんあり、帰宅が遅くなったときの食事も安心です。大型の公園などに意図的に緑を増やす試みもされており、利便性と住環境のバランスがとれた地域でしょう。

 

近鉄急行を使えば名古屋まで1時間以内で行ける利便性も相まって、30代など若い世代のマイホーム検討者に好まれます。四日市でスマートな都市ライフを検討するなら四日市駅周辺の土地探しをしてみましょう。

 

JR四日市駅周辺

海が好きな方や、もともと海に近い場所で生活をされていいた方に人気なのは、JR四日市駅エリアです。ただし、四日市のベイエリアは海抜が低いこととコンビナートが近いことが特徴です。津波や洪水、光化学スモッグなどの対応に不慣れな方は慎重な検討が必要です。

 

新庄から日永へのトライアングルエリア

近鉄四日市駅から分かれる、近鉄名古屋線と内部線の間にあるエリアです。自然豊かな公園があり、子育て世代に人気があります。子供が喜ぶアスレチック施設などの遊び場が多く、休日に親子で遊ぶ時間を持てます。少し郊外に足を伸ばすと自然豊かな山林地域や茶畑があるので、伸び伸びと子育てできる環境です。

 

湯ノ山線沿線エリア

利便性より緑豊かな環境、予算の範囲で購入できる広い土地をお望みなら、四日市市内の郊外エリアを検討するのも手です。十分な広さがあると、ゆとりあるプランニングが出来るので、家づくりの選択肢が広がります。マイカー通勤可能の職場にお勤めなら、交通機関の利便性を妥協してお値打ち価格の物件を探すのも良いでしょう。

 

大切なのは、マイホームに何を求めるかを明確にして、人の意見に流されずに決めることです。自分なりの価値観を大切に、希望にあった土地探しを進めてください。

 

失敗しない土地探し3つのコツ

家族でマイホームの立地に求める条件を話し合い、住みたいエリアが大まかに決まったら、いよいよ土地探しが始まります。次に、マイホーム用の土地探しをするときに守ってほしいポイントをお伝えします。

 

本当に土地だけを買える物件なのか

新築住宅の購入には主に3つのパターンがあります。

1. 土地を買って注文住宅を建てる
2. 土地とセットの建売住宅を買う
3. 建築条件付きの土地を買って指定された会社で家を建てる

1と2は割とイメージしやすいかと思いますが、見落としやすいのが3番目です。住宅用の土地には「建築条件付き」という土地があります。これは、「この土地を買う場合はこの会社で家を建てることが条件」という意味です。

 

建売のように事前に家が建ってはいませんが、実質土地と家をセットで購入するようなものです。セット価格で相場よりも安く土地を購入できる場合もありますが、建築条件で指定された会社と建築を頼みたい住宅会社が必ずしも一致するとは限らないので見極めが必要です。

 

さらに、建売の反対で売建といって、土地も建物も決まっているけど、土地が売れてから建築をする物件もあります。当然、間取りや仕様を自由に決められないので、オリジナルな注文住宅を検討している方は注意してください。

 

3回以上現地に行って確認する

不動産会社のチラシを見るとマイホームの参考プランが載っています。完成予想図のスケッチなどを見ていると、理想のマイホームを建てられそうな気がしてきますが、写真やスケッチと実物には必ず差があります。日当たりや周辺の建物の高さ、街の様子などは図面や写真からだけでは分かりません。現地を見に行く場合は、平日、休日、夜間など条件を分けて何度か見にいくことをおすすめします。

 

たとえば、同じ緑豊かで静かな土地でも、昼間は穏やかなのを魅力に感じたけれど、夜になると町外れで人も通らず街灯もまばらで物騒……ということも。また、ショッピングセンターの近くなのが良いと思っていたのに、休日に見にいくと家の前の細い道が渋滞の抜け道になっていたというパターンもあります。町の様子は平日、休日、夜間で変化するのです。

 

もちろん、一度行ってみて気に入らなければ何度も行く必要はありませんが、現地確認をして気に入り、購入してもいいと思った場合は、異なる状況のときにあと2回ほど見に行くことをおすすめします。

 

相談するのは土地のプロではなく家づくりのプロに

土地を購入するとなると、ほとんどの人が最初に不動産屋さんに相談したり、インターネットの不動産サイトで情報を集めたりします。最初はそれでも構いませんが、購入を検討する段階に進んできたら、建築をお願いしたいと考えている住宅会社にも現地を見てもらいましょう。自分たちが希望する家をその土地に建てられるかどうかを判断してもらうためです。

 

たとえば、隣の住宅と窓の位置が向かい合うことはないか、キッチンや浴室などの水回りの位置まで地下の水道管を伸ばすのにいくら必要か、家づくりのプロでなくては判断できないことが多々あります。ほかにも、地盤が弱ければ地盤改良が必要になるケースもあります。せっかく土地を希望の価格で購入したのに、地盤改良費が100万円以上かかり、家に充てるはずの予算を削ることになったという例もあります。

 

土地探しは、住宅会社の仕事の一つです。希望条件をよく聞いて要望を踏まえたうえで、ぴったりの土地を提案してくれるパートナーを探しましょう。むしろ、土地は自分で探してくれ、というような会社なら契約を見送るのも一案かもしれません。

 

まれに、土地を購入してからでないと家づくりは始まらないとお考えになり、土地契約をしてから住宅会社を探す方がいますが、家づくりは土地探しから始まっています。ぜひ、土地探しと平行して住宅会社の絞り込みをして下さい。信頼できるパートナー探しが土地購入のカギをにぎり、マイホーム実現を前進させる助けとなります。

 

教育施設と医療機関が充実した街 四日市

四日市市で土地を購入して家を建てることは、特に子育て世代の方におすすめです。四日市はたくさんの小学校、中学校、高校がある街で、子育てしやすい環境と言えます。三重県内平均と比較すると、3倍以上の学校数を誇り、生徒数も飛び抜けています。さらに、教員一人あたりが担当する生徒数が多いため、今後ますます教育機関が充実していく見込みもあります。

 

医療に関しても同様で、三重県平均の4倍程度の一般病院が集中します。マイホームを構えた後に両親にもしものことがあれば、住まいの近くの病院に入院する検討ができるなど、ライフプランの変化に対応しやすいメリットがあります。

 

子育て世代の方にとっての懸念点をあげるとしたら、待機児童率が県内水準よりも高めであることです。全国の平均と比較したら、3分の1水準なので十分優秀といえますが、県内ほかの地域から転居するとギャップを感じるかもしれません。共働きでマイホームを買おうと考えているご夫婦は、意識しておく必要があるでしょう。

 

四日市にこだわるならマンションや賃貸もあり?

近年、近鉄四日市駅前を中心に再開発が進んでいて、大規模マンションやハイスペック物件が増えています。駅周辺なら名古屋や津へのアクセスが良く、大阪も少し足を伸ばす程度の距離感です。四日市という町が好きで、どうしても市街地に住みたい方はマンション購入も選択肢の一つになるでしょう。

 

ただし、賃貸の場合は当然ながら居住費にお金を払い続けても自分の資産にはならないということをしっかりと認識し、その上で検討が必要です。戸建て住宅であれば、ローンを払い終えたら担保が外れて、子供に譲り渡すことができる宝物となって残ります。また、賃料を払い続けることと住宅ローンを支払っていくこと、どちらの経済的負担が大きいのかも具体的に計算してみることをおすすめします。

 

住宅ローンを組む場合には団信という生命保険に加入する場合が多いので、賃貸と比較する場合は保険料も合わせて計算をしてみて下さい。住宅ローンや団信についての詳しいお話はまた別の機会にさせて頂きます。

 

四日市で土地探しからマイホームを建てる基礎知識まとめ


・四日市の土地の平均坪単価は約18万6千円(≒5万6千円/㎡)で、  全国の市町村地価相場の上位2割に入る。

・四日市で一番地価が高いのは近鉄四日市駅周辺で坪単価120万円以上、  低いのは三重郡との境目で坪単価6万円程度の土地がある。

・JR沿線から海側は海抜が低く、工業地帯になっている。

・JR関西線、近鉄名古屋線、内部線、湯の山線など、  路線沿いにそれぞれのエリアの特徴が分かれる。

・土地探しをする際は、土地の種類を知る、3回以上現地を見る、  家づくりのプロに相談する、の3点に気を付ける。

・四日市は子育て世代がマイホームを建てるのにおすすめ。

土地探しから四日市にマイホームを建てるために知っておきたい基礎知識を紹介しました。坪単価のデータは三重県庁のホームページでも確認することができます。毎年、調査されて更新されていますのでチェックしてみて下さい。今回は、四日市の土地についてご紹介しましたが、近隣の三重郡や桑名市についても別の機会にお話しさせて頂きたいと思います。