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コラム

三重県で注文住宅を建てるために知っておきたい6つのこと

2022.10.04

今回は、三重県で注文住宅を建てようと考えるときに役立つ情報をお伝えします。マイホームを持つということは、人生の中でも大きな決断となりますし、今後のライフプランに大きな影響を与えることでしょう。住宅の取得には大きな費用がかかり、マイホームローンなどの長期にわたる資金計画も関係してきます。

 

自由度が高い注文住宅であれば、かかる費用や間取り、どこに建てるかなど、さまざまなことを決定していかなければいけません。そんな重要な決定をする前に、知っておいて頂きたいことがあります。

 

1.エリアによって雰囲気が大きく異なる三重県

最初から土地と建物がセットになっている建売住宅とは違い、注文住宅では土地選びから始める方も少なくありません。一方、土地がすでに決まっている方は、親族が所有する土地に家を建てる場合や、現在住んでいる住宅を建て替えるという方が多いです。

 

注文住宅を建てる方の傾向として、建売住宅やマンションに比べて「住まい」に対しての思い入れが強い方が多いように感じています。土地選びにもこだわりが強く、こんな暮らしがしたい、という理想を掲げて土地を探す方が多いように感じます。

 

三重県の地価や土地探しについては別の機会で詳しくお話ししますが、エリアごとに雰囲気がかなり違うのが三重県の特徴です。三重県に限らず人口密度が高くない都道府県ではよくあるパターンなのですが、町の古さ(歴史ともいえますが)とその町の規模によって、住む人の層が偏る傾向があります。

 

歴史が古く規模が小さい街は高齢化の傾向

たとえば、古くからある集落で規模が小さい場合、若い世代が都心部に流出してしまう傾向があり、必然的に住民世帯の平均年齢が高くなります。いわゆる過疎化と言われる現象で、三重県にも過疎問題に直面している村や群がたくさんあります。

 

しかし、このエリアに家を新築するのは良くないのかというと、決してそういうわけではありません。多いパターンとして、ご夫婦どちらかの実家の敷地内や、近隣の土地に家を建てるという方がいらっしゃいます。私も建築業者として何度かそういった案件に携わってきましたが、小さな集落でご実家のすぐ側に家を新築される方は、減少傾向にある拡大家族(3世代が同居するような生活スタイル)で、ご家族の仲がとても良いパターンが多いです。また、地域とのつながりが強いのも小さな集落の特徴といえるでしょう。

 

掘り出し物件(土地)を探すなら古くて大きな街がお勧め

古くからある都市の中でも、伊賀市や桑名市のように規模が大きい街は、幅広い世帯層で構成されています。小さな集落に比べて、極度な若者の流出はありませんし、新しい入居者に対しても比較的友好的な印象があります。(もちろんすべてのケースではありませんが)

 

また、掘り出し物の土地が多いのもこのエリアです。三重県内の大きい街は、JRか近鉄の沿線に集中しています。駅の近くであれば利便性が良く、一般的には地価が高い傾向にありますが、様々な事情によって土地を早く手放したい、一括現金であれば安くてもいい、という売り主さんもいます。

 

たとえば、三重から離れた方が、三重に住む両親が他界したので実家を処分したいとか、ほかのエリアに家を新築するので代々受け継いできた土地の一部を売却して現金が欲しいなど。たくさんの人が暮らす街にはいろいろな事情があります。

 

50年以内に開拓されたエリアは住人の年齢層に特徴あり

50年以内に開拓されたエリアの場合、街の規模が大きくても年齢層に偏りがみられます。三重県の例で言えば、北西部には名古屋のベッドタウンとして拓けたエリアがいくつかあります。

 

30年前に開拓された新興住宅地には、当時の子育て世代が一斉にそのエリアにマイホームを建てたため、幼稚園や小学校の生徒数が一気に増加しました。そして、30年経った現在、当時子供だった世代が大人になり、家庭をもつ年代になっています。15年ほど前に減少傾向にあった小学校の生徒数が再び増加に傾き、活気が戻ってきます。昭和の頃に日本全体で巻き起こったベビーブームや団塊世代といった現象と同じようなことが、町単位で起こるわけです。

 

人気のエリア=家族にとって最適なエリアではない

三重県では、名古屋都市圏に隣接している桑名や四日市がアクセス重視の人から好まれており、商業施設や病院などの「生活しやすさ」を重視する方には津市や伊勢市が人気です。しかし、このような一般的な土地の印象だけで、暮らす場所を決めるべきではありません。各家庭における利便性や価値を見極めながら自分たちの住みやすいエリアを絞り、選択していくことが必要なのです。

 

2.家づくりでは優先順位付けが大切

土地選びの話が長くなってしまいました。ここからは家づくりについてお話ししてきましょう。注文住宅を考える場合は、自由度が高いだけあって、自分たちで決めることがたくさんあります。それは非常に楽しく有意義なものではありますが、家族の意見が分かれるなどの問題が起こることもあります。

 

家づくりに必要な細かいポイントの中から、家族全員が重視したい点や思い入れなどの優先順位を付けていきましょう。間取りやデザイン、バリアフリー、耐震性、耐久性、保証など、大切なものは複数あります。すべてを兼ね備えたメーカーや工務店などが最適ですが、ご予算や土地の広さ、建てたいエリアなどによって叶わないものもあるかもしれません。

 

また、二世帯住宅にしたいなどの展望もあるでしょう。そういった条件のもと、自分たちがより快適な生活を営むことができるポイントを押さえて選択肢を選ばなければなりません。これだけは譲りたくない!という条件は何かを今一度家族で話し合っておくことが大切です。

 

3.工務店選びのポイント

注文住宅を建てる楽しみも苦しみも、どの業者に依頼するかによって変わってくるものです。どこの工務店に依頼するかという問題は、デザインや快適性を大きく左右します。

 

工務店選びのポイントとしては、親身で柔軟な対応と情報の開示が挙げられます。注文住宅は「ゼロからスタートができる」のが魅力です。せっかくゼロから自分たちで築き上げることができるのであれば、自分たちの希望に対して叶えようとする姿勢を感じられるような工務店に依頼したいもの。予算や立地などの問題で難しい面はありますが、その中で可能な限り希望に近づけることはできるはずです。

 

また、基礎の仕様や建物の構造などを分かりやすく伝えてくれることも大切なポイントになります。出来上がったものを見て決めるだけでは、注文住宅の旨みを活かしきれたとは言えないかもしれません。知識がなくても、実物を見て説明を受けることで建築に参加しているという主体性を感じることができそうです。

 

4.見学会や相談会に足を運ぶ

注文住宅を建てる際には、多くの住宅を見て、触れて、感じる機会を得るよう心がけましょう。しっかりと情報集集をしながら見る目を養います。目を養うと言うよりは、ご自身の価値観を確認して頂きたいのです。難しい専門知識がなくとも、さまざまな住宅に触れるチャンスがあれば、自分の求めるマイホームの姿が見えてきます。

 

たとえば、住宅雑誌を見てリビングは12帖ぐらいと思っていても、実際に展示場などで体感してみると自分たちには8帖ぐらいがちょうどいい広さだと感じるかもしれません。また、吹き抜けのある家に入ってみたらとても快適だったので自分たちも絶対に吹き抜けをつくりたい、といった願望が見えてくることもあります。それがあなたがた家族の、家に対する「価値観」です。

 

そのため、見学会や相談会にはできるだけ足を運び、実際に現場の声を聞き、より多くの住宅を見てほしいと思います。自分がマイホームを計画しているときに、将来の生活を予想しながら現場を見るのは楽しいものです。楽しみながらも冷静に判断することが、いい業者選びの近道になります。

 

5.資金計画はしっかりと

注文住宅を建てる際には、多くの人が住宅ローン、マイホームローンの利用を検討することになるでしょう。マイホームを建てるには高額な資金が必要で、長期にわたるローンを組む方が多いです。頭金の準備やローンの期間などを考慮して、どのタイミングで家づくりをスタートするか、その計画には無理がないかなどの長期的な見地で検討することが必要です。

 

また、一言に住宅ローンと言ってもその種類はたくさんあります。住宅金融支援機構による「フラット35」や、銀行、信用金庫などの民間のローンなど、初めて住宅ローンを組む人には訳がわからないでしょう。あなたの家づくりに親身になってくれる建築会社であれば、住宅ローンの相談にものってくれます。

 

ただ、そのときに気をつけたいのは、そのアドバイスが本当にあなたがた家族のためなのか、またはその建築会社が懇意にしている金融機関の商品一択なのか、という点です。見分ける方法は割と簡単で、本当に施主家族のことを考えてくれている場合は、ローンを進める前に家族の将来プランを聞いてくれます。お子さんが増える予定は?私立の大学に入る予定は?趣味や旅行でかかる出費は?などです。

 

住宅ローンは、一定の金額を支払うものと、数年ごとに支払い金額が上下するものがあります。それに合わせて、お子さんが保育園の間は保育料がかかるので月々の返済を少なめにしたり、小学校に入る頃に金額が上がるようなプランにしたりするなど、ライフスタイルを含めて検討することができます。

 

施主家族の将来プランを何も聞かずに、この住宅ローンが一番おすすめです。とだけ言われたら危険信号。必ず、勧める理由を確認をして下さい。おすすめポイントが施主家族の生活スタイルに関係していれば大丈夫かもしれませんが、誰にでも言っていそうな売り文句であれば、それはその建築会社にとって都合がいい、というだけの住宅ローンの可能性があります。住宅ローンの種類や選び方については、知っておいて頂きたいことがたくさんあるので、別の機会で改めてお話ししたいと思います。

 

6.費用を抑えるために知っておきたいこと

注文住宅の良さは、画一的ではない間取りやデザインにあります。建築費用を抑えるためにもこのメリットを十分に生かした設計を検討することが大切です。注文住宅は高い、と考えられがちですが、費用を抑えるポイントを知っておくことで経済的不安を軽減することが可能になります。

 

基本中の基本。とにかく広く!はNG

注文住宅で建築コストを抑えるためには、建物をコンパクトにまとめることが大切です。家は大きければ大きいほど快適という訳ではありません。むしろ無駄に動線が長いような家は暮らしにくくなります。普段の家族の生活動線を意識しながら部屋を配置していくことで、最小限で暮らしやすい家になります。

 

また、天井高を調整したり壁紙の色を工夫したりすることで、視覚的に実際の広さ以上の開放感をつくる方法もあります。こういった工夫は素人である施主から要望を出すのは難易度が高いので、いかに建築会社が提案してくれるか、その会社のOB体験談や施工事例を見て、会社選びのポイントにして下さい。

 

メリハリをつけてコストダウン

お金をかけるところ、かけないところの取捨選択をしていきます。ゆずれない点には十分に費用をかけますが、反対に基本性能でも十分な場所は極力コストを抑えます。家づくりの計画をしていると、雑誌や住宅展示場を見てアレも欲しいコレも欲しい、となってしまいがちです。さらに1~2千万を超えるような見積もりを目の前にしているせいか、数万円の設備を勢いで上乗せしてしまう施主さんがいらっしゃいます。いわゆる金銭感覚の麻痺です。

 

本当にその設備が必要か、家づくりと関係なくその金額でその設備を買おうと思うか、その金額が普段の家族の生活のどれぐらいに値するかを冷静になって考えてみて下さい。

 

知人の工務店さんから聞いた話なのですが、あるお客様から「柱や壁の中の材料はどうせ見えないので全部一番安いやつにして下さい」と言われたそうです。柱などの構造部材は、家の耐久性や安全性を高めるための重要な要素ですし、壁の中の断熱材も、その性能によって冷暖房の効き方が違ってきます。つまり、生活を初めてからのランニングコストに影響する可能性があるということです。必要な部分と不要な部分のメリハリを検討するときは、必ずプロの意見にも耳を傾けて下さい。

 

メーカーやサイズを統一してコストダウン

注文住宅でコストアップの要因となりやすいのが、「徹底的なこだわり」です。注文住宅は、オリジナルのプランで建てられることが最大の特徴ですが、とは言っても家づくり全般には“常識”や“規定寸法”があります。家を建築するには、数千という数の部材を使用しますが、“規定寸法”によってそれぞれの部材がうまく組み合わさるようになっています。

 

たとえば、海外製のドアを日本の家に取り付けたり、施主自作の檜風呂を設置したりするとなると、不可能ではありませんが職人の手間がかかり、コストアップに繋がります。どうしても譲れないポイント以外は、規定サイズのものを使えばコスト削減に繋がります。

 

また、建築会社にはそれぞれに付き合いの深いメーカーや代理店があり、このメーカーの窓なら安く仕入れられる、というようなビジネス上の都合があります。そういった材料をうまく利用していくこともコストダウンの一手です。

 

まとめ

注文住宅は自由であることがメリットですが、選択するべきことが多く、その選択には多くのことを加味した慎重さが必要です。コストと自分たち家族の希望、そして将来の計画を含めて、トータルで素敵な家づくりを目指していきましょう。