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コラム

三重県でデザイン住宅が得意な工務店は?

2022.11.03

三重県でデザイン住宅が得意な工務店は?

デザイン住宅と聞いたとき、どんな住宅を思い浮かべますか?この答えは、人それぞれでしょう。なぜなら、夢のマイホームといっても人によって様々な想像をするからです。特に、住宅に関しての知識があればあるほど、いろいろなイメージを持たれるはずです。大きな窓が印象的な住宅、ぬりかべを使った住宅、木材を大きくみせた住宅、そのほかにも木造以外のRC(鉄筋コンクリート)の住宅や鉄骨を組み合わせた住宅などを想像する方もいらっしゃると思います。

 

本当のデザイン住宅とは?

建築業界では、意匠(デザイン)が得意な設計士が設計した住宅のことをデザイン住宅と呼ぶように、なんとなくの定義があります。しかしながら、それはあくまで建築業界の話です。意匠が得意な建築家は非常にたくさんいらっしゃいます。建築家として世界的に有名な『隈研吾』をはじめ、『安藤忠雄』、『坂茂』、『伊東豊雄』……ありとあらゆる建築家に住宅をデザインしてもらうことが可能です。

 

ただし、これだけのビックネームになると仕事の依頼が非常に多いでしょうから、いつになったら依頼の順番が回ってくるか解りません。もちろん、設計料もいくらになるのか想像がつきませんが、最低でも数百万円、人によっては一千万円を超える金額を設計料としてを要求されるだろうと思います。

 

そして、彼らに自由にデザインしてもらうと、非常に目を引くカッコイイ住宅になるのは保証しますが、建築費は一般住宅の数倍になる可能性がありますし、場合によっては住みにくい住宅になる可能性もあります。

 

これらの超一流の建築家とまでは言わないが、そこそこオシャレでそこそこのコストで、建築家に設計をお願いしたいと考える方もいらっしゃるでしょう。三重県にも、地元に住んでいて、地元のことが解っている、デザインが得意な設計士はいらっしゃいます。私も数名知っていますが、彼らに設計を依頼することも可能です。

 

しかし、意匠が得意と言っても、レベルはさまざまです。そして、意匠が得意な設計士が手掛けた建物は、オシャレでカッコイイ反面、構造(建物の強度)や断熱性能がある程度犠牲になっていることが多いという声があります。それは、ある程度仕方のないことです。彼らがオシャレだと思う作品には、彼らが思う質感がありますし、厚さ、表面の仕上がりなどがあります。それに合わない材料はなかなか採用されません。つまりは、断熱性能や建物の強度をある程度犠牲にして、デザインを追う傾向のある設計士が多いということです。

 

医師は外科、内科、耳鼻咽喉科、婦人科などと科目に別れているのにもかかわらず、医師免許という一つの免許で規定されているように、設計士も意匠(デザイン)、構造、材料、設備、環境(断熱)などというように、得意分野が分かれて分業化しています。それは、建築材料が非常に多岐に渡るうえ、さまざまな工法がある現代建築においては致し方ない現象だと思います。

 

私は、住宅建築というのは、お客さまのライフスタイルをデザインすることだと常日頃考えています。それは、何も着ている服や車などではなく、皆さんの家族構成やご主人の収入、奥さまの趣味やお子さまの人数など全てを含めて、幸せな生活を作ることだと思っております。ですので、個人的は設計士に支払う設計料が適正なのか?また、それは実際に支払う価値があるのか?という視点からこの記事を通してアドバイスできればと思っています。

 

 設計士に支払う設計料とは?

多くの方にとって、設計士という専門家はほとんど縁がない存在です。そこで、設計士という存在そのものにスポットを当てて説明してみます。

 

設計士は、一般名称です。資格名称でいうと建築士ということになります。建築士には3つの種類が存在しおり、「一級」「二級」「木造」の資格に分かれます。二級建築士には、設計できる建物の大きさなどに制限があり、木造建築士は木造の建物で300平米以下のものしか設計監理ができないとされています。そして、建築士の業務を大きく別けると3つの業務があります。

 

  • 設計業務

皆さんの要望を十分に伺ったうえで、理想のデザインを行います。設計の中には構造設計、設備設計、意匠設計などがあります。つまり、設計業務は、建物の強度の計算、中に配置する設備(トイレ、キッチン、お風呂、照明など)の設計、デザイン(意匠、見た目)の設計などが互いに絡み合っていると言えます。住宅の場合も基本は同じです。

本来は、構造とデザインと設備、断熱(環境)などの専門家が喧々諤々(けんけんがくがく)と意見をぶつけ合わないといけないと思います。ですが、これだけ専門家を集めてしまうと、多分4~500万円もの金額を設計士だけに支払うことになるでしょう。いかに安い材料で作ろうが、これでは工務店が建てる注文住宅よりも大幅に割高になってしまいます。

 

  • 建築確認申請業務

実際の設計を仕立てたものの図面や仕様をまとめて、都道府県などの監督官庁に建築の許可を取る業務です。この業務を行うためには有資格者が設計士事務所を登録する必要があります。一般の工務店の場合は、建築確認申請だけを設計事務所に依頼している場合が多いです。当社の場合は、これを社内で行うために設計士事務所の登録も行っています。

 

  • 監理業務

実際にデザインした住宅が、デザインのとおりになっているか、建築会社と打合せを行い、その現場を確認して、引き渡しまで確認を行うことを指します。設計士によっては1、2度しか現場に来ない先生もいらっしゃいますし、それこそ毎日の様に通ってきて、細かくチェックする先生もいらっしゃいます。

 

この3つの業務を通常は、1人の設計士にお願いすることが多いようです。ちなみに、この3つの業務は、当社の場合は無料です。当社の場合は施工をさせていただくことが前提で設計監理を行っています。そのため、設計監理は無料で請け負うことができるのです。

 

ですが、施工を行わない、いわゆる設計事務所にいる設計士さんの場合は、施工は別になりますので、設計監理料が有料になる場合が多いようです。その金額は設計士の関わり方によりまちまちです。50万円から300万円ぐらいまで幅がありますが、主流は150~200万円の範囲が多いそうです。

 

高いと思いますか?それとも、安いと思われるでしょうか?住宅を設計するには、お客さまのアイディアをヒアリングして、具現化するための図面を多数作成しないといけません。建築確認申請といって、役所の建築の許可もとらないといけませんので、最低でも7~80万円ぐらいの実費はかかると思います。ですので、仕様の中身によって異なりますが、設計監理で200万円ぐらいまでは適切だと思います。

 

ダサい家は絶対にイヤ!

私が接客しているとき、「ダサい家は絶対にイヤ!」(もっとも、ここまでストレートにおっしゃる方は少ないですけれども。)とおっしゃる奥さまやご主人がいらっしゃいます。おっしゃることはもっともです。僕も洋服を買うのならちょっとでもカッコイイものが良いですし、車も同じです。ただ、カッコイイと思う感覚はお一人お一人違います。デザインは、非常に好みの幅が広いものだからです。

 

デザイン住宅の得意な設計士の先生によっても、ガラスを多用する先生がいれば、無垢材を印象的に使う方もいらっしゃいます。そのほか、外壁材に金属のガルバニウムを使う方などさまざまです。ですので、設計士の先生に依頼する場合は、過去に建てた家のデザインを比べる作業がとても重要です。皆さんの好みに合う先生を選んで下さい。

 

探し方は、インターネットで『三重 設計士』、『三重 建築士』などのキーワードで検索し、Webサイトが出てきた先生方にコンタクトしてみて下さい。沢山いる設計士の中から、人柄や作品を気に入った先生に絞り込んでいき、連絡をとる人を選ぶと良いと思います。デザインが得意な先生は、コンペに参加するのが普通です。ですので、アイデアまでは無料で相談に乗ってくれる場合がほとんどではないでしょうか。設計士を競わせる場合は、必ずほかの先生にも検討を依頼している旨をお伝えいただきたいと思います。

 

ただし、いくらデザインが素晴らしかったとしても、基本性能にお金を使った方が僕は良いと思っています。デザインというのは、年々流行があるわけです。たとえば、数年前に流行ったベルボトムはもう誰も着ていません。何年か先には、ガウチョパンツなんてダサくなっているかもしれません。ですが、基本性能である耐震性能、広さ、明るさ(日光の取り入れ)、断熱性能などの基本的な住宅の性能は色あせません。それでも、ダサい家はイヤ!という方も多いと思いますので、私がすすめるデザイン住宅の建て方をお伝えしていきたいと思います。

 

デザイン住宅と基本性能

矛盾しているかもしれませんが……僕は、デザイン住宅は「基本性能が一定レベルに達しているものであるべき」と考えています。

 

省エネ性能に関して、現在の政府が要求しているゼロエネルギー住宅程度の仕様であるべきだろうと思うのです。どんなに素敵なデザイン住宅でも、冬寒かったり、夏暑い家には住みたくないはずでし、エアコンの電気代が非常に高くなるのは本意ではないでしょう。

 

また、耐震性能もしっかり検討下さい。ついこの間起こった熊本地震のときには、観測史上初めて震度7の地震が2度も住宅を襲いました。その結果として、建物が倒壊して2度目の震度7の時に命を落とした方がおられました。一度の地震では壊れなくても2度の地震で倒壊してしまえば、耐震に関しては意味がありません。家は建て直しができますが、命は取り返しがつきません。

 

明るさ、広さなども考え方は人それぞれです。窓を大きく取り過ぎると断熱性能は比較的弱くなってしまします。あまりに広い部屋を作ると、耐震性能が落ちます。でも、しっかり希望を入れた我が家を手に入れていただきたいと思います。

 

そのほか、デザイン住宅で欠かせないのはスタイリッシュなキッチンや照明計画です。大手メーカーのキッチンはありきたりだとお考えの方には、カスタムメイドのキッチンメーカーがいくつもあります。僕は、キッチンにとても詳しいの是非とも相談してして下さいね。

 

また、リビングがオシャレでも、照明が蛍光灯や普通のLED照明では面白みがありません。住宅はあまりデザインしていない普通の家でも、照明計画をプロにお願いするだけで驚くほどオシャレな家になる場合があります。上手な間接照明を使ったオシャレなリビングや寝室を計画してみてはいかがでしょうか?

 

三重でデザイン住宅が得意な工務店とは?

デザイン住宅を検討するにあたって、お客さまが一番得する方法は、オシャレな家を建てている工務店に頼むことです。どうしてかといえば、設計士に依頼する場合、設計監理料が100万円以上かかるからです。工務店に依頼すれば、建物の施工全体で収益を得るので設計監理料に関しては無料ないし、高くても50万円以内の費用で済みます。(なお、当社では設計監理料は無料です。)

 

しかし、皆さんにとってお得なデザイン住宅は、腕がある工務店がいなければ実現することはできません。デザイン住宅にもいろいろな考え方がありますが、生活しやすい環境を作らなければ、デザインばかり進めてもうまくいきません。それでも、自分たちが住む家なので、理想を現実にしてくれる工務店を見つけるといいでしょう。

 

三重県にも多くの工務店がありますが、その中でもデザイン住宅が得意な工務店があります。数ある工務店の中から探し出すには、インターネットで『三重 注文住宅』などで検索して出てきた会社のサイトのデザインや施工実績を20~30社程度見て比べるのが良いと思います。

 

『デザイン』というキーワードで調べると良いように思うかもしれませんが、もしかすると過剰にデザインを訴求している会社ばかりが出てくるかもしれません。中には、デザインを重視するあまり、基本性能が今ひとつという場合も……。ですので、なるべく広く工務店を集めて、その中から基本性能がしっかりしていて、デザインも好みの住宅、家を探してほしいと思います。

 

 理想のデザイン住宅を手に入れるために

理想のデザイン住宅を手に入れるために、何をすれば良いでしょうか?ヘアカットのとき、好みのカットの写真を持って行かれるように、好みの外観や室内デザインなどをスクラップするのはとても良いアイデアです。Webサイトの中にある写真でも構いませんし、雑誌や書籍などで素敵だなと思う住宅の写真の切り抜きを常にスクラップしておきましょう。

 

Webサイトの写真やページそのものをスクラップするのは、紙に出力すると重くなりますし、共有もしにくいものです。ですので、『Evernote(エバーノート)』などのソフトやアプリを使って気に入った会社のサイトや『HOUZZ』などの専門家のオシャレな事例を集めたサイト、さらには『Instagram(インスタグラム)』などのSNSの写真をどんどんスクラップしていって下さい。

 

それを工務店や設計士との初回の打合せのときから見せて、できれば共有してイメージを伝えると、どんなデザイン、どんなインテリアが好みなのかしっかり理解してもらえると思います。そのうえで、予算の問題、建物の性能、仕様の問題、社長や担当者の人柄などを総合的に判断して、最終的に依頼する会社を決定していただければきっと希望の家づくりができると思います。