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コラム

三重県で二世帯住宅を建てるなら、地元工務店と大手メーカーどちらがお勧め?

2022.11.05

三重県で二世帯住宅を建てるなら、地元工務店と大手メーカーどちらがお勧め?

日本地図を見ると、 三重県が紀伊半島東部を占めているのをわかります。三重県は、鷲が羽を広げた形と言われることもあるようです。南北に長く東西に狭い土地で、平野部が海沿いの南北に広がっている土地です。多様な気候特性を持っていて、日本で一番雨が多い尾鷲も三重県だったりします。(とはいっても、尾鷲で家づくりをしたことはないですけれど)

 

天気予報では、東海地方として扱われることがありますが、大阪に行くと近畿地方として扱われることもあります。自然に恵まれ、名古屋や大阪には出かけやすく生活しやすい土地として、二世帯住宅にもってこいの場所と言えるのではないでしょうか。

 

また、太平洋側では持ち家率が日本で1番になっている都道府県でもあります。もしかしたら、周りの友達がどんどん家を建てていて焦っている方もいらっしゃるかもしれませんね。あなた自身が家を建てるときの選択肢として、二世代住宅はいかがでしょうか?

 

 二世帯住宅を建てるときに気をつけたいこと

家づくりには、大きく2つの費用がかかります。それは、建物と土地です。新築一戸建てが欲しいとなると建物は絶対に費用がかかります。一方、土地は持っていれば新たにお金をかける必要がないので、住宅ローンを組むときなどに有利になるでしょう。

 

ご両親の家があって、土地が十分な面積がある場合は、新たに土地を購入する必要がないため、建物に予算をかけられます。建物に予算を充てられたら、ご主人の書斎や、太陽光パネル、太陽熱パネル、屋内ガレージなど予算の関係で諦めてしまったものが作れる場合もございます。建物だけではなく、しっかりとした庭を作ったり、外構を凝ることも可能です。二世帯住宅を検討できる方は、検討してみると良いでしょう。

 

ただし、その場合には重要な条件が一つあります。それが、これらかお伝えするご家族全体の同意です。

 

二世帯住宅には、さまざまなパターンがあります。以前は、二世帯住宅といえば、ご夫婦とご主人のご両親のための家が多かったと思いますが、最近では、ご夫婦と奥さまのご両親との二世帯住宅が増えています。いずれに場合にも、まずご家族の同意が必要になります。

 

手順に沿わないで、ご主人、奥さまが一方的に進めると離婚という最悪の結果が待っています。次のステップを踏んで、全ての親族が納得するということを重点に考えていってほしいと思います。

 


 

  • STEP1 ご夫婦で話し合う
    まずは、ご夫婦でしっかり話し合う必要があります。あと30年、40年先までの家について話し合うため、安易な妥協をしないで下さい。奥さまがお舅さんとお姑さんと折り合いが悪いのに、お金だけのために妥協すると一生後悔することになります。ご夫婦でしっかり話し合い、お金と気遣いのバランスで、十分にメリットがある場合のみ話を進めるようにして下さい。

 

  • STEP2 ご両親とご夫婦で話し合う
    夫婦で話し合った後には、一緒に家づくりをする方ともしっかり話をしましょう。何度も話す必要はありませんが、次の2つのポイントについて結論を出して、紙に書いておくことが重要です。契約書にする必要はありませんが、何を決めたのか紙に書いておかないと、あとでご両親がさらに高齢になったときや、お子さんが大きくなったときなど、家族構成に変化があったときに、考えが変わる場合があるからです。
     
    1つ目は、お金です。誰がローンを組んで誰が建物のお金を払うのか決めておいて下さい。お金を出す人が基本決定権を持つというのが基本になります。もちろん、お金さえ出せばなんでも言うことを聞くというものではありませんが、ローンを組んでお金を支払う人が主導権を握るべきだと思います。
     
    2つ目は、どの程度生活を共にするのか?を中心に話をしていただきたいと思います。出入口は1つか2つか?食事はどれだけ一緒にとるのか?夕食だけか?週末だけか?料理を作るのは1カ所か2カ所か……?生活スタイルについて話し合うといいと思います。
     
    食事以外にも、お風呂、リビングなどどの程度共有するのか?たまに遊びに来るという話ではなく、これから数十年同居するわけですから、その点はしっかり話をしていただきたいと思います。そして、決まったことを紙に書いて残して置ければ最高です。
     
    これらの打合せは住宅会社が入ってからでも構いませんが、できれば住宅会社抜きでご家族だけで1回でも良いので話し合っておきましょう。そうすることで、こんなはずじゃなかった……という後悔が少なくなると思います。

 

  • STEP3 家族の承認を得る
     最後に、話し合いの内容を踏まえて、ご家族全体の承認を得てほしいのです。ご夫婦にはご主人のご両親と奥さまのご両親がいらっしゃいます。さらに、ご夫婦それぞれのご兄弟がいらっしゃいます。家づくりは、親戚全体に多かれ少なかれ景況を及ぼします。また、家づくりには資金の移動が伴いますので、思いもよらない嫉妬ややっかみの元になります。ですので、ご両親、ご兄弟には一通りお金の流れとプランの話をして、祝福してらもらえるような家づくりを進めていくのが王道だと思います。
     
    家づくりはとっても楽しいことです。それも人生で何度も起こることではありません。なので、いつまでも心に残る家づくりをして欲しいと心から思っております。そのためには、家づくりに関わる全ての人がハッピーであることが一番大切です。二世帯住宅は家づくりに関わる方が一般の家づくりよりも多くなります。関わる全ての人の気持ちを大切にすることで、無用な軋轢が避けられるのではないでしょうか。

 

二世帯住宅を建てられる会社は?

家を建てる業者として代表的なものに、地元密着の工務店と日本全国展開を行っている大手ハウスメーカが挙げられるでしょう。これほか、地元の大工さんが建てる家づくりや建売住宅や中古住宅もあります。結論を先にお伝えすると、二世代住宅を建てるのであれば、地元工務店か大手ハウスメーカのどちらかしかないと考えています。

 

なぜなら、地元工務店と大手ハウスメーカー以外は、そもそも二世帯住宅を建てていなかったり完全注文住宅を建てていなかったりするからです。わかりにくいかもしれませんが、二世帯住宅の場合は、関わるメンバーが多くなるため、住まいに対する要望が非常に多くなります。二つの家族が関わることなので、好みが違えばスタイルもさまざまです。

 

そのため、規格住宅という間取りが自由に決められない住宅や、建売住宅のように完全にできあがっている家づくりは二世帯住宅にはマッチしません。また、大工さんの中には、二世帯住宅の経験が少ない人が多いので、経験があるかどうかをしっかり確認のうえ進めるようにして下さい。

 

設計士さんに設計監理をお願いする方法もあります。経験豊富な設計士さんの場合は、非常に上手にプランニングをしてくれる場合がありますが、設計料として100~300万円を余計に支払わなければなりません。つまり、家以外のコストがかかるということです。工務店や大手ハウスメーカなら、社内に設計士がいるケースが多いので、設計料を抑えことができます。相当惚れ込んでいる設計士がいたり、過去の作品を見て気に入っていたりする場合以外では、設計士に依頼するのはあまりおすすめできません。

 

二世帯住宅の3つのスタイルとは?

二世帯住宅には、大きく分けて3つのスタイルが存在します。親世帯と子世帯の仲の良さ、関わり合いによってスタイルがおおよそ3つに分かれるのです。すべてのスタイルの住宅を建てられるのは、地元工務店と大手ハウスメーカしかないでしょう。各スタイルの解説を通して、その理由をさらに考えてみます。

 

  • 完全分離タイプ
    玄関、キッチン、お風呂などを全て完全に2つ作ります。つまり、2つの建物を1つにくっつけたスタイルです。この場合は、親世帯が高齢になった場合などには、親世帯の建物を賃貸に出すことが可能です。 

    このスタイルのデメリットは、住宅の中でも高価とされる、キッチン、お風呂、トイレなどの設備を全てを2つ取り付けないといけないので、非常に割高になることです。プライバシーが完全に守られることはメリットですが、多かれ少なかれ生活音は感じるでしょう。物音一つ気になるタイプの方はそもそも二世帯住宅を作るべきではないと思います。

 

  • 部分分離タイプ
    玄関は2つの場合も1つの場合もありますが、どちらかの世帯にはミニキッチンを作って夕食のときは家族全員揃ってとるなど一部の生活を共同で行うものです。
     
    このスタイルのメリットは、価格が比較的安価で建てられるうえ、プライバシーも一定以上確保できることです。しかし、嫁姑など家族の人間関係に問題が発生した場合、関係の継続が困難になるのがデメリットに感じるかもしれません。

 

  • ほとんど同一世帯タイプ

    トイレやミニキッチンなどもほとんど作らずに、親世帯用に用意する設備を最小限にするタイプです。介護が必要な場合やご両親ではなくのどちらかが亡くなって単身の方との同居する場合には、このタイプの住宅を建てると良いでしょう。  

     このスタイルのメリットは、費用が最小限に抑えられることです。デメリットは、親世帯が個室に入ったとき以外は、ほとんどプライバシーが得られないことでしょう。ただし、介護などが必要な場合は、このタイプのようにあまり世帯間に垣根がないほうが便利です。
     
    このように、親世帯、子世帯、孫などの人間関係が複雑になって、各人の希望が多様にある場合は、何を尊重して良いのか難しくなります。多様な選択肢が必要になるので、経験が乏しい住宅会社にはプランニングに不安が残ります。なるべくベテランの方にプランを作ってもらったほうが良いでしょう。
     
    大手ハウスメーカの場合でも、プランニングをするのが若い営業社員の場合は、実際の夫婦生活や親子生活を想像できなければ、しっかりとしたプランが完成しない場合があります。そのため、目先の仕様やデザインに惑わされることなく、しっかりと家族の意見を取り入れてくれ、さらにプロらしい提案をしてくれる会社を選ぶことが肝心です。

 

地元工務店と大手ハウスメーカのどちらがおすすめ?


では、この記事の結論を書いていきたいと思います。僕自身、地元密着の工務店を経営しているので割り引いて話を聞いていただければ幸いです。
 
まず、地元の工務店と一口にいってもさまざまな成り立ちがあります。当社のように父親や祖父が大工出身者の場合があれば、設計士が自社施工を行って工務店をやっているケース、内装業者や水道業者など家の一部から新築を建ている会社、さらにリフォーム中心から新築に軸足を移してきた会社、また、三交不動産さんのように不動産を扱っていた業者が新たに新築部門を設立したなど、工務店によって経緯があります。ですので、すべての会社をひとくくりにして工務店と呼び、同じように扱うことに少し抵抗があります。

 

個人的におすすめなのは施工力がしっかりしている会社(工務店)です。住宅という建築物は、たくさん部品点数で作られます。そして、それぞれが正しく取り付けられることによって正常に機能します。さらに、正しく取り付けられることによって長持ちします。つまり、施工力は、建物の寿命と性能に直接影響するのです。

 

施工力を見極めるためには職人の態度、仕事ぶり、実際の仕上がりを見るのが一番です。ぜひ、見学会の場を活用してみて下さい。構造をみせる見学会は施工力チェックにピッタリの場所です。なぜなら、完成した状態だと少々甘い施工力はお化粧で隠せてしまいます。なので、家の構造(つまり骨組み状態)を見せてくれる会社は、まずは合格かなと思います。

 

さらに、構造見学会などに行って、いくつかの現場を見比べるのも良いでしょう。木材と木材などのすき間などが一定になっているか?角はきちんと90度になっているか……細かい部分をしっかり確認して下さい。このとき、片付けが行き届いているかもチェック。丁寧に確認することで、複数の会社の現場レベルを比較する目を養うことができます。また、二世帯住宅の場合、普通の戸建てに比べて建物が大きくなるため、可能であれば構造見学会に行ったり、施工中の現場を見学したりして雰囲気をつかみましょう。

 

さらに、大手ハウスメーカと工務店の比較ですが、個人的には予算に制限があるのであれば同じ品質でも、工務店の方が価格が20~30%安いことが多いので、地元工務店をおすすめします。

 

どうしても大手ハウスメーカが良いという場合は、そのブランド力に見合った仕様になっているか厳しくチェックするべきです。誰しも、何百万円をみすみす損するのはイヤだと思います。大手ハウスメーカの中には本当に高品質な住宅を建てている会社もありますが、残念ながら会社の収益が一番という会社も存在しています。

 

最後に


もし、直接ご相談いただければ、もっと詳しく大手ハウスメーカとの比較ポイントをお知らせします。それができるのは、私自身が大手ハウスメーカに就職して、お仕事をさせていただき、多くを学んできたからです。(それもあって、良いところも悪いところもよく解っていますが。)

 

読む方によっては悪口ともとられかねない批判をこのようなネットの記事で書くのは抵抗があります。それでも、直接ご相談いただいた方には、良いところも悪いところも、しっかりお話させていただきます。